活動報告

沖縄ニュージーランド協会の活動報告一覧です

沖縄ニュージーランド協会会報 VOL3 2012.1

金城会長より年頭あいさつ

会長明けましておめでとうございます。皆様は2012年の元旦をどのように迎えられましたでしょうか。私は久しぶりに家族全員がそろい初夏のオークランドで新たな年を迎えました。ご存知の方も多いとは思いますがニュージーランドではクリスマスが日本の正月に値する家族の大イベントで、お正月は大晦日にカウントダウンで大騒ぎをするもののこれといって特別なお祝いをすることはありません。我が家でも全員揃ってお雑煮を食べた後三々五々好きなことして過ごし、私は息子と近くのゴルフ場に繰り出しました。昨年は日本の震災の17日前にクライストチャーチで大地震がありましたが、この年末も24日のクリスマスイブにM5.4の地震に襲われ一部地域で再び液状化現象が起こり、その後もM5程度の余震が続くという、家族の団欒も儘ならない状況でした。いつまで続くやら分からない不安にクライストチャーチ市民は疲れを隠せません。一日も早く落ち着いた生活が戻ることを祈るばかりです。

さて沖縄ニュージーランド協会は設立から一年半が過ぎましたが、いまだ協会としての構えが出来ておらず心苦しいばかりです。今年はまずホームページの立ち上げを完成し会員へのコミュニケーションを改善したいと思います。その上で協会としてニュージーランドと沖縄をつなぐための活動を運営していきたいと考えます。全国にはニュージーランドとの姉妹都市や友好協会が多く存在し、それらの組織とも連携して活動の参考になるようなことを大いに取り入れていきたいと思います。今年も、ささやかではありますが、沖縄とニュージーランドがお互いにとってもっと身近な存在になるよう努力していきたいと思います。引き続きご支援・ご協力をお願い申し上げます。

会長 金城 誠

~一年の締めくくりにバーベキューで年忘れ~

2011年の一文字は「絆」。2月のクライストチャーチでの大地震、3月の東日本大震災、夏場の豪雨など大規模な災害が頻発した2011年を象徴したのは、家族や友人、知人、仲間などとのつながりを意識する言葉でした。paullorimer1そんないろいろあった一年を振り返るとともに新たな年へ大きな望みを共有しようと12月3日(土)に開かれた沖縄ニュージーランド協会主催懇親バーベキュー&望年会には会員を始め多くの関係者が集まりました。会場となったのは佐敷町のポール・ローリマ―邸。ポールさん仕様の沖縄の昔ながらの瓦ぶきの住宅の敷地内にはギャラリーが併設され、風情豊かな趣のある庭でのバーベキューパーティーです。パーティーやアウトドア好きでサービス精神とホスピタリティあふれるニュージーランド人らしく、快く場所を提供していただいたポールさん。メーンは特製のロースターでじっくり焼き上げたニュージーランドのラムと沖縄自慢のアグー豚あわせて60キロ、さらにテーブルには心づくしの料理の数々が並びました。


party2金城会長は「来年に希望を託す気持ちを込め、大いに飲んで食べながら交流を深めるとともに、協会を発展させていきましょう」と挨拶。日ごろの活動や会員の勧誘には欠かせないホームページが未だ立ち上がっていないとして、早期の立ち上げと協力を呼びかけました。その後の歓談で参加者らは、ニュージーランド産のワインやオリオンビールを味わいながら、たっぷりのラムとアグーを堪能、最後はポールさん親子が石がまで焼いた特製ピザが振る舞われ、盛り上がりは最高潮に!おなかも心も充実した宴となりました。

会員の皆さんからの投稿

NZのSORAから「こんにちは」

沖縄県の県費留学生としての観光を学んだ留学生活も昨年末に終了しました。わずか一年間の留学でしたが、NZ観光の様々な側面を勉強することができました。さて今回は、そんな私が一年間過ごした町、ネルソンをご紹介したいと思います。 ネルソンは南島の北端にある人口4万6000人と、市の人口としてはNZ国内では9番目に多い、中規模の町です。歴史は古く、NZ南島では最初に移住が始まった場所と言われています。 そんなネルソンの代名詞は「サニーネルソン」。東西を大きな山々に囲まれていることなどから、ネルソンはNZ国内でも屈指の晴天率を誇っていて、比較的気温の低い南島の中でも、年間を通して温暖で、場所によってはちょっと沖縄に似たトロピカルな雰囲気を楽しむこともできます。
また、国内に14ある国立公園のうち、3つがネルソン周辺に集中していて、自然環境にも恵まれていることで有名です。熱帯性の海岸線を巡るエイベルタスマン国立公園でのシーカヤックは、世界的にも有名なシーカヤックフィールドですし、カフランギ国立公園とができます。
そんなネルソンですが、観光地としての認知度はまだまだ低いです。南島内でも圧倒的な人気を誇るクイーンズタウン周辺からは距離的に相当離れていることなどがその理由だと思われます。一方で、そんな名だたる観光地に負けない景観を有するネルソンで、多くの観光客に揉まれることなく、ゆったりとした時間を過ごす旅は最高の贅沢と言えます。
ネルソンだけでなく、NZにはまだまだ、そんなあまり知られていない個性豊かな美しい町があります。旅行中、通過するつもりで寄った町に、素敵な発見があったりもします。そんな街を巡るNZの旅、おすすめです!
以上でございます。よろしくです。また飲みに行きましょう!
ネルソン市全景では、太古の森から古代の化石まで、表情豊かな景観を楽しむトランピング(トレッキング)が人気です。また南にあるネルソンレイクス国立公園では、切り立つ山々と湖とのNZらしい壮大な景観を楽しむことが出来るほか、冬にはスキーも人気です。海から山まで、一年を通して、美しい景観や様々なアクティビティを楽しむことができるのが特徴です。
そしてネルソンと言えばアートの町。町のいたるとこに大小様々なギャラリーが点在していて、ふらりと立ち寄ることができます。中にはちょっと町から離れた、農場が広がる田舎にもポツンと素敵なギャラリーがあったりします。町の中心部もとても美しいですし、散歩道にもちょっとしたアートが飾ってあったりします。 そのほか、ネルソンやお隣のマルボロ地方は、ワインの生産地としても有名で、特にソーヴィニヨン・ブランは格別です。最近ではそうしたワイナリーを巡るワインツアーも人気です。ほとんどのワイナリーではテイスティングを楽しめますので、お気に入りの一本を探すことができます。?

そんなネルソンですが、観光地としての認知度はまだまだ低いです。南島内でも圧倒的な人気を誇るクイーンズタウン周辺からは距離的に相当離れていることなどがその理由だと思われます。一方で、そんな名だたる観光地に負けない景観を有するネルソンで、多くの観光客に揉まれることなく、ゆったりとした時間を過ごす旅は最高の贅沢と言えます。
ネルソンだけでなく、NZにはまだまだ、そんなあまり知られていない個性豊かな美しい町があります。旅行中、通過するつもりで寄った町に、素敵な発見があったりもします。そんな街を巡るNZの旅、おすすめです!(沖縄NZ会員 実近 良雄)

NZ航空ビジネスアドミニストレーター
堀切望代さん

大晦日、一人いつものカフェに座った。さあ何を書こうか。ニュージーランドと沖縄について何でもいいので会報に載せる原稿をとの依頼を受けたが、結局今日まで書けなかった。色々考えていると、意外だったことがあることに気が付いた。それは、ニュージーランドと沖縄の‘共通点‘。沖縄にいた頃は、ニュージーランドという国はもちろん知っていたが、「遠い国」という印象が強かった。
ニュージーランド航空に入社して4年。自分がその遠い国、ニュージーランドに関わる職に就くとは想像もしていなかった。共通点のひとつは、金城さんとの出会い。入社した当時からANZCOさんは知っていたが、まさか社長が沖縄県出身の方だと知り、とても驚いた。と同時に、不思議と急にニュージーランドが身近に感じた。内地(あえて内地と書きます)にいると、沖縄出身の人と会うと、それだけで仲良くなれる気がする。
おそらく沖縄県人が持つ、独特のフィーリングだと思う。金城さんのご活躍に純粋に自分も頑張ろうという気持ちにさせていただいた。共通点のふたつ目は、ポールさんとの出会い。
叔母と一緒に崎山酒造さんに行ったとき、ポールさんの新聞記事を見て、沖縄でニュージーランド人が活躍しているなんて信じられない!と衝撃を受けた。先日実際にお会いして、以前金城さんとお会いした時と同じ気持ちになった。でも今回は少し違う。今回は沖縄が身近に感じたのだ。きっと自分の中で、100%うちなーんちゅから、半分KIWIになっているのかもしれないと感じた。
2011年は、クライストチャーチ、東日本大震災があり、人と人との絆や命という言葉をよく耳にした。私個人としても、人と人との出会いがいかに大切で、いかに人生を豊かにしてくれるものか、命どぅ宝を改めて感じた年であった。明日から2012年。新しい年のスタートは、ワイン右手に、しまーを左手に、ニュージーランドと沖縄の架け橋としてできることを考えながら祝おうかな。(NZ航空ビジネスアドミニストレーター堀切望代)

特別寄稿 望年会に参加して…

先日は、『平成23年沖縄ニュージーランド協会 望年会』に参加させて頂き、大変ありがとうございました。金城会長にオーストラリア大使館のイベントでお声がけ頂き、図々しくも東京から参加いたしました、比嘉秀年でございます。今回のバーベキュー、とても素晴らしい会でした。アグーの丸焼きや、ラムの美味しいこと!本当にびっくりしました。やはり沖縄ですね、温暖な気候と、参加している人の心地よさで、楽しい時間を過ごさせて頂きました。 私は現在、東京の社団法人日・豪・ニュージーランド協会(通称:JANZ)という団体の事務局次長をさせて頂いております。この団体は、3国の人的、文化的交流と経済発展を図り、相互理解と友好、親善の促進を目的としており、昭和3年から続いている団体です。金城会長には、お肉の協賛やゴルフ会としてニュージーランド、オーストラリア杯色々ご協力頂いております。JANZでは来年、若いメンバーを中心に、新しい事業を始めていきます。参加してもらう団体から参加したい団体、そして新しい試みがどんどんできる団体へ、沖縄ニュージーランド協会様を見本としてがんばっていくつもりです。また次回もお誘い下さい。会のご盛会、益々のご発展を祈念致しております。今後とも宜しくお願い致します。(JANZ事務局長 比嘉秀年)

沖縄ニュージーランド協会会報 VOL2 2011.5

第2回定時総会を開催!

沖縄ニュージーランド協会の第2回定時総会は4月22日、金城誠会長らが出席して那覇市内のレストランで開かれました。
会では、前年度の事業報告の後、議事に入り、今年度の事業計画が審議され事務局の提案通り承認されました。その後は、懇親会に移り、出席者らが近況を報告しあい交流を深めました。

会員の皆さんからの投稿

★ネルソンより★

実近良雄さん県費留学生の実近です。今年の2月からニュージーランドのネルソンという町に観光を学ぶために留学中です。2ヶ月あまりが過ぎ、ようやく生活も落ち着き、学校生活にも慣れてきました。しかし本当にこの間にNZ と日本では大きな出来事がありました。こちらに到着後まもなくクライストチャーチで地震があり、多くの日本人の方が犠牲となりました。日本でこれほどNZ がニュースの舞台として登場することはこれまであまりなかったことだと思います。私も、多くの日本の知人から連絡をいただきました。そして、そうこうしている間に、日本で地震が発生しました。


私がいるネルソンは南島の北端の小さな町です。3つの国立公園に囲まれていて、日照時間が長いことなどからNZ の自然やアクティビティを楽しむ拠点として人気が高い場所です。地震発生後、多くのキウィから「日本は大丈夫か?あなたの日本の家族は大丈夫か?」と声をかけられます。NZ でも日本の地震、津波、その後の影響などは連日大きなニュースとして取り上げられました。クライストチャーチでの地震の直後だったことなどから、キウィにとっても決して対岸の火事でなく、どこでも大きな話題として取り上げられています。私もこちらで開かれた日本のサポートイベントなどにも参加しましたが、関心は非常に高いです。
沖縄も同様でしょうが、NZ の観光業界は今回の一連の地震でNZ への日本人観光客、留学生の減少を懸念しています。クライストチャーチそして日本の一日も早い復興を祈るばかりです。


さて、沖縄はすっかり暖かくなっているようですが、今のNZ は秋です。紅葉が非常に美しく、朝晩の冷え込みも厳しくなってきました。人々の心配をよそに、NZ のダイナミックな自然は日々着実に冬支度をしています。留学生活では日々、NZ の様々なフィールドにでかけています。これまで沖縄の観光の現場や、多くの自然を見てきた経験から、いろいろな発見があり、非常に面白いです。もちろんNZ の自然の壮大さにも感動します。しかし沖縄の良さもあらためて感じます。特に沖縄の海の美しさはやはり世界に誇れるものだと再認識しました。先日学校で、パワーポイントを使ってNZ の学生に沖縄についてのプレゼンテーションをしましたが、沖縄の海の写真を見せると、キウィたちはそのつど感嘆の声を上げていました。今後も、NZ の良さを盗みつつ、沖縄の良さを再発見したいと思います。今後、NZ の観光政策などをブログなどにまとめたいと思っていますのでよろしくお願いします。 (会員 実近 良雄)

★ニュージーランドと沖縄★

南半球のニュージーランドまで片道9000キロ、一番近いオーストラリアへも2000キロと世界でも屈指の離島路線を飛んでいる航空会社が私たちニュージーランド航空です。1940年、南太平洋に広がる旧英国植民地の島々を結んだ1機の飛行艇がその歴史の始まりでした。後に“コーラルルート”と呼ばれるその路線は大航海時代さながらに大英帝国からタヒチ、クック諸島、トンガ、サモア、フィジー、そしてニュージーランドを繋ぐロマンあふれる空の道・・ニュージーランドと言えば“英語圏で森と湖の箱庭のような国”というイメージが強い様ですが実はハワイとイースター島、そしてニュージーランドを結ぶいわゆる“ポリネシア・トライアングル”の最南端の島でもあります。ラグビーのハカ【戦いの踊り】で知られる先住民族“マオリ”はまさにポリネシア系マオリ族でそのルーツはクック諸島。トンガとタヒチの中間にある小さな島からカヌーに乗り海を渡って来ました。文字を持たなかったポリネシア人の歴史は今日でも多くの謎を秘めています。世界史においてはキャプテンクックやアベルタスマンで知られる探検家により1600年代に発見されたニュージーランドですが、実際には西暦800年から1100年頃にはクック諸島マオリ人が到達していたようです。隣国のオーストラリアに比べ鉱物資源に恵まれず、圧倒的に小さい国土でありながら今日まで国家としてのプレゼンスを保てたことの大きな鍵が、「ニュージーランドスタイル」ともいえる第一次産業の成功にあります。旧宗主国である大英帝国からも距離的には一番遠い植民地であったニュージーランド。


430万人という人口から見ても国内需要の見込めないこの小国は北米やアジアを含めた消費市場への輸送コストという面ではあまりにも不利な場所にあります。その逆境を乗り越えられた最大の理由が、世界中から信頼されるNZ産食品の高い品質、既定の概念に囚われず果敢にチャレンジをする開拓者魂、そしてサステイナビリティ=持続性です。人類の営みの歴史が浅いこの土地は、当たり前のことですが土壌の力に恵まれています。この土の力を背景に、様々な農作物の品種改良が成功しました。代表的なものがキウイフルーツや酪農・牧畜とワインです。世界中に吹き荒れるBSEのカオスの中でニュージーランドの食肉産業は全く影響を受けませんでしたし、酪農業における国際市場最大手の会社はニュージーランドにあります。日本と歴史的には全く同じくらいにスタートしたニュージーランドのワイン生産は今や新世界ワインの旗手といわれるほどに成長し、2009年末にはなんと643ものワイナリーが世界市場を目指し競い合う活況を呈しています。これらを含めた農作物はすべて輸出を念頭に生産されていると言っても過言ではありません。この国際市場において最も重要なファクターは“安定した高い品質”の“持続的供給”です。観光産業もまた経済を支える大きな産業です。全人口の10%は観光産業に従事しているニュージーランドでは、やはり“持続可能な”観光資源の活用が必要不可欠です。このためにニュージーランドの観光には様々な規制が存在します。


良く知られているのが国立公園への立ち入り規制で、たとえばハイキングコースの歩行に環境省が予約許可制を施行しているというこの国独特のルールや環境生態系保護の観点からのトンネル建設の禁止です。このような徹底した観光資源の保全がニュージーランドの美しいイメージを造っているのです。昨年11月の統計によれば世界各国からニュージーランドを訪問する観光客数は年間250万人余り。そのうちの半分はオーストラリアを含む近隣諸国からの訪問者ですし、そもそもこの数字は沖縄の観光客数の半分以下でしかありません。ただ、沖縄とニュージーランドの大きな違いは沖縄が圧倒的に人口の多い日本の国内人口に支えられており、ニュージーランドはその地理的特性から歴史的に海外市場を目指さざるを得なかったということにあるのです。今、日本を含めた国際情勢は大きな変革を遂げようとしています。そして沖縄もまた、農業・経済を取り巻く流れの中で変革を余儀なくされる可能性が決して低くはありません。国際市場を意識した時に、ニュージーランドの目指してきた方向性は極めて興味深い参考になるのではないでしょうか?? 沖縄ニュージーランド協会を通じまして、この2つの愛するべき地域の人々の交流と、相互物流の促進をお手伝いする事が出来ましたなら大変幸甚に思います。(会員ニュージーランド航空江本淳)

★ニュージーランドから沖縄に移り住んで30年以上★

こちらの生活にもすっかり馴染んで熟成している。 しかし、ひとつの困ったことは消えない。その問題は、着る物の買いもの。特に靴! 私はニュージーランド人だから、アジアの人と体のカタチもがちがうし大きい。その上長年の焼物の仕事で、大きなろくろを裸足で蹴って分厚い足になって、土や薪などを運んでいるうちに腕も胸もごっつい体になった。


25年ほど前に石垣島に住んでいた頃、友達の宮古島の実家に遊びに行くことになった。石垣島では草履しか履いてなくて、靴を持っていなかった。飛行機に乗って友人の実家に行くには靴が必要だ、と靴を探しに行った。石垣島では私の足のサイズ(29cm)に合う靴を売っているのを見たことなかった。島内中の靴屋を探しまわってやっと1足だけ見つけることができた。その靴は、まっ白の皮靴で、つま先は細くとんがっていた。ノーチョイス。それをしぶしぶ買って宮古島へ履いていった。会う人みんなに「このくつなんだ??」って笑われた。 宮古島の友達の実家のトイレはとても小さかった。トイレに入って、ドア閉めて、ズボンをぬいだのに、どこを向いても膝が壁にぶつかって座りきれない。まったく足が入らない。うんちしたくてしょうがない。外のトイレでやっとできた。 沖縄にはアメリカの基地があるから大きな服を探すのが簡単と思われるけれど 、私はニュージーランド人だからベースの中の店には入れないし、ミリタリーのファッション、私に似合う・・?
今でも、胸に合ったサイズの服を見つけても、腕は10センチくらい短いし、丈もへそまでしか届かないとか、靴も好きなデザインはだいたい27センチくらいまで探すのはとても辛い。 だから、私の服のコーディネートがおかしいと思ってる人、今ならなんでかわかるでしょ(笑)


今は、好きなデザインを探すより最初から店のスタッフにサイズに合ったものを見せてもらう。その中に自分の好きなデザインがあることをいつも願っている! 最近やっとサイズのぴったり合っている凄く気に入ったズボンとジャケットを見つけた。これはお祝いだ!その晩に美味しいワインをあけて飲んでしまった。自分の生まれた国より沖縄の方が長く住んでいるから、私のホームカントリーはどこかわからない。15年くらい前から、NZに遊びに行くと、いつも「どこの国の人?」と聞かれる。私は純粋キウイイングリッシュをしゃべっていると思っていたけど、グラマーは問題はないらしいが、沖縄なまりのイングリッシュになってしまったみたい。 夏のNZはサマータイム(1時間早くなる、daylight saving) だいたい夜9時ごろにやっと暗くなる。田舎の方では店が6時ごろ早く閉まる。その時間にまだ太陽が上の方にある。沖縄のように陽が落ち始めるころ夕食の買い物に出ると、そのころは遅すぎる。これは何回も失敗している。
私はさしみが大好き。ニュージーランドでは生で食べる刺身文化がなくて、海から店までの魚の運び方や管理が日本よりきちんとしていないから、さしみがなかなか食べられない。フレッシュフィッシュと言われても、見た感じは刺身で食べられそうにない。いつも残念に思っている。(会員 ポール・ロリマー 陶芸家)
http://paul-lorimer.com/contact-us/

【編集後記】

“未曾有”の出来事が頻発したこの数ヶ月間、会員の皆さまそれぞれにいろんな思いを持ちながら過ごされたことでしょう。
私も普通であることがいかに素晴らしいことなのかをココロに刻みながら毎日を楽しく過ごしていこうと思っています。(広報担当 池原あかね)

沖縄ニュージーランド協会会報 VOL1 2010.11

盛大に設立パーティー

設立パーティー設立総会には、ニュージーランドに関心を持つ一般の人や県内経済界の関係者ら、合わせておよそ七〇人が出席。冒頭、会長の金城誠会長が「沖縄は、ニュージーランドビーフの県民一人あたりの消費量が日本一など、昔から強いつながりがあり、今後は若者を中心に相互の文化・経済交流を発展させていきたい」と挨拶した。また、会場にはイアン・ケネディ駐日ニュージーランド大使も訪れ、「協会の設立を機会に、食品の流通だけでなく、様々な交流を深めていきましょう」と呼びかけた。

そのほか総会では、今後、ニュージーランドからラグビーのコーチを招聘することなど、様々なイベントを通じて、両地域の交流を深めていくことなど会の当面の運動方針が確認された。総会の後に行われた基調講演では、沖縄戦で「県民かく戦へり」の言葉を残して自決した、大田実中将の4女で、現在ニュージーランドに住むオーモンドソン大田昭子さんが、自身のニュージーランドとの出会いや、ニュージーランドに住む沖縄県出身者との出会いなど、沖縄とニュージーランドのつながりについて語り、出席者は真剣に聞き入っていた。パーティーの最後、会場では、ニュージーランドビーフやニュージーランドワインも振る舞われ、参加者は沖縄の夜景を楽しみながら、ニュージーランドの味に舌鼓を打った。(実近 良雄)

 

★設立お祝いメッセージ★

沖縄ニュージーランド協会が設立されたというニュースは大変喜ばしい事だと思います。その設立に携わって頂いた方々に御礼申し上げます。ニュージーランド食肉業界にとっては、沖縄は長年非常に重要な市場です。日本国内では、ニュージーランド牧草牛の認知度が沖縄で一番高いし、一人当たりの消費量も沖縄で一番多いという事は事実です。その沖縄の市場の重要性を強調する意味で、私は定期的に沖縄を訪問したり、沖縄の食肉業界の皆様といろいろな形でコミュニケーションをとったりして来ました。

その間には、業界の皆様には大変お世話になっていますし、沖縄の方々の人間性の良さも直接実感出来ました。沖縄を訪問している間に、「食肉業界では非常に良い関係が出来ているのに、より幅広く沖縄とニュージーランドとの関係が出来ないか」と何度も考えて来ました。 今年に入ってから、「沖縄ニュージーランド協会」が設立されるというニュースが耳に入った時には、本当に嬉しく思いました。

沖縄ニュージーランド協会が発足されたばかりですので、活動等はこれから固まって来る事と思いますが、当協会の設立によって、沖縄とニュージーランドの関係が今まで以上に広がったり親密になったりされるように大いに期待しております。

ビーフ&ラムニュージーランド日本代表
ジョン・ハンドルビー

 

3月25日に開かれた設立総会で、沖縄ニュージーランド協会会長に金城誠さん【アンズコフーズ株式会社代表】が選任されました。

会長

一昨年の12月に沖縄ニュージーランド協会設立の発案から18ヶ月の月日を隔て、6月9日、協会設立総会と懇親会を開くまでに至りました。当日は予測を大幅に超える数の方々にご参加いただき、大盛況の下無事開催することが出来ました。ここに、会の発足にご賛同いただきご参加いただきご参加いただいた皆様に心よりお礼申し上げたいと存じます。手弁当で集まったボランティアの同志の手作りの会でしたので、色々と不手際もあったかと思いますが、何卒会の趣旨をご理解いただきお許し願いたいと存じます。会員として登録していただいた方々のリストを一読するや、「沖縄とニュージーランド」をキーワードに多彩な方面からいかに多くの人々にお集まりいただけたかということを、身震いをする思いで実感した次第です。

さて、個人、法人の会員を募り会費まで頂戴したからには、皆様のご期待に応えなければという責任感を覚える次第ですが、理事会のメンバーも第一線で活躍する人間で構成されているだけに、会則で定められている会報の発行や会の開催等も遅れ気味にありますこと深くお詫び申し上げると同時に、再度皆様のご理解をいただきたく存じます。協会としての今後の課題は、理事会が中心となり会員の方々にいかに積極的に会の運営や企画に参加いただきながら、設立趣意書に掲げた志と目的を達成するがために行動を超していくこと。さらに運営上必要となる人的、経済的資源をいかに確保していくかにあると思います。是非ともより多くの方が、協会の運営に関してご意見とご指導をいただき、さらに理事会と共に活動にご参加いただくことをこころよりお願い申し上げます。

今年度活動計画にあげましたラグビー全日本代表ヘッドコーチ、ジョン・カーワン氏によるラグビーコーチングセミナーと講演は、12月半ばに実現のめどが立ちました。自他共に世界一として認めるニュージーランドのナショナルチーム、オールブラックスのかつての名ウィンガーで、現在日本ラグビー会を引っ張っているカーワン氏からのラグビーコーチン具技術の直伝と講演は、ニュージーランドをラグビーの聖地と見る全てのラグビー関係者に大きな影響を与えるものと信じます。これからも協会活動内容の充実と共に沖縄とニュージーランドの発展に草の根レベルで何かしら貢献できればと思います。(金城誠)

ニュージーランド情報

「ネットで行くNZ」

憧れのNZ!でもワタクシ、未だ彼の地を訪れたことがありません。なんということでしょう(汗)。情報をネットで検索しながら南半球の楽園を思い描く日々です。そこで「行ったつもりNZ!」溢れる情報を手に、バーチャルトリップ。
おまけにどこへ行くのも自由です。タダですし(笑)。
自然あふれるNZ、国土の3分の一は公園や自然保護区、14 の国立公園の雄大なパノラマが有名ですが、ここはひとつ、庭園を目指す旅で出ませんか?広大な敷地に多種の花々が一年中咲き誇る、クライストチャーチのシンボルガーデンです。

まずは那覇空港から福岡へ。シンガポール経由の時間のいい便があります。福岡を10 時過ぎに出てシンガポールに午後3 時半に到着。カクテル飲んで早めに食事、いい気分で20 時前に出発。出発前の日々の疲れはシートでの快い眠りで癒しましょう。翌朝9 時過ぎにはNZの朝日とご対面です。クライストチャーチの中心、大聖堂のまわりにはいくつも洒落た店がありますよ。ゆっくりとブランチを楽しんだら、トラムの大聖堂駅へ。でも、あえてトラムには乗らず線路沿いを西へ歩いてみましょう。
10 分程度です。
目指すはハグレー公園。クライストチャーチの中央にある、緑豊かな公園です。重厚な佇まいのカンタベリー博物館を過ぎるとまず見えてくるのは植物園。ビクトリア女王時代、湿地と砂丘ばかりであった一帯は、いまや一年中花の絶えない立派な植物園になり人々の目を楽しませています。花々に見とれながらさらに歩けばハグレー公園に到着。まずその広大さに驚くことでしょう。182 ヘクタール、日比谷公園の15 倍です。川が流れ、数々の競技場を有し、素晴らしく整備された敷地には豊かな枝を広げる数えられない程の木々。目にしみる緑、鳥の声、葉ずれの音、そして子どもたちの歓声。ゆっくり深呼吸しながら散策すれば、日々のストレスはすっかりどこかへ消え去りますよ。

さあ、翌日はどこに行きましょうか?PC画面を見ながら、心は弾みます。
でもやっぱり行きたいなあ。金城会長と相談してツアー企画しなきゃ!(協会監事 比嘉 雅人)

【こ ど も 1 人きりでの留守番は1 5 歳以上!】

日本では乳幼児を部屋に残して外出し事件に発展するニュースを目にすることが多い昨今ですが、ニュージーランドでは15 歳未満の子どもを家に残して外出してはならないという法律があります。留守番だけではなくお使いや子どもだけでの外出もいけません。15 歳に達するまでは常にだれか15 歳以上の「保護者」が傍にいる必要があるのです。15 歳になれば普通自動車の運転免許が取れる国ですから、「保護者」にもなれるわけですね。18 歳で選挙権が得られ、飲酒、喫煙、カジノへの入場も許されますから日本より少しだけ早く大人の仲間入りです。 (高橋 幹子)※ 高橋さんには毎回ニュージーランドの話題を伝えていただきます。

沖縄ニュージーランド協会 会員募集中!

イアン・ケネディNZ大使とオーモンドソン大田昭子さん

沖縄とニュージーランドの友好を目的に設立された沖縄NZ協会。1人でも多くの皆様のご参加をお待ちしております。
入会金
1000円
年会費
法人会員10,000円
個人会員2000円


入会方法に関しては入会のご案内をご参照いただくか、お問い合わせください。


【編集後記】

広報担当を仰せつかったはずですが、仕事にかまけて会報送付が遅れ申し訳ありません。この会報は会員のみなさまのやりたい放題!どんな色にも染まります(笑)
編集に関してご意見やアイディア、「私が作る!」など前向きなご提案お待ちしています。(池原あかね)