沖縄ニュージーランド協会会報 VOL3 2012.1

金城会長より年頭あいさつ

会長明けましておめでとうございます。皆様は2012年の元旦をどのように迎えられましたでしょうか。私は久しぶりに家族全員がそろい初夏のオークランドで新たな年を迎えました。ご存知の方も多いとは思いますがニュージーランドではクリスマスが日本の正月に値する家族の大イベントで、お正月は大晦日にカウントダウンで大騒ぎをするもののこれといって特別なお祝いをすることはありません。我が家でも全員揃ってお雑煮を食べた後三々五々好きなことして過ごし、私は息子と近くのゴルフ場に繰り出しました。昨年は日本の震災の17日前にクライストチャーチで大地震がありましたが、この年末も24日のクリスマスイブにM5.4の地震に襲われ一部地域で再び液状化現象が起こり、その後もM5程度の余震が続くという、家族の団欒も儘ならない状況でした。いつまで続くやら分からない不安にクライストチャーチ市民は疲れを隠せません。一日も早く落ち着いた生活が戻ることを祈るばかりです。

さて沖縄ニュージーランド協会は設立から一年半が過ぎましたが、いまだ協会としての構えが出来ておらず心苦しいばかりです。今年はまずホームページの立ち上げを完成し会員へのコミュニケーションを改善したいと思います。その上で協会としてニュージーランドと沖縄をつなぐための活動を運営していきたいと考えます。全国にはニュージーランドとの姉妹都市や友好協会が多く存在し、それらの組織とも連携して活動の参考になるようなことを大いに取り入れていきたいと思います。今年も、ささやかではありますが、沖縄とニュージーランドがお互いにとってもっと身近な存在になるよう努力していきたいと思います。引き続きご支援・ご協力をお願い申し上げます。

会長 金城 誠

~一年の締めくくりにバーベキューで年忘れ~

2011年の一文字は「絆」。2月のクライストチャーチでの大地震、3月の東日本大震災、夏場の豪雨など大規模な災害が頻発した2011年を象徴したのは、家族や友人、知人、仲間などとのつながりを意識する言葉でした。paullorimer1そんないろいろあった一年を振り返るとともに新たな年へ大きな望みを共有しようと12月3日(土)に開かれた沖縄ニュージーランド協会主催懇親バーベキュー&望年会には会員を始め多くの関係者が集まりました。会場となったのは佐敷町のポール・ローリマ―邸。ポールさん仕様の沖縄の昔ながらの瓦ぶきの住宅の敷地内にはギャラリーが併設され、風情豊かな趣のある庭でのバーベキューパーティーです。パーティーやアウトドア好きでサービス精神とホスピタリティあふれるニュージーランド人らしく、快く場所を提供していただいたポールさん。メーンは特製のロースターでじっくり焼き上げたニュージーランドのラムと沖縄自慢のアグー豚あわせて60キロ、さらにテーブルには心づくしの料理の数々が並びました。


party2金城会長は「来年に希望を託す気持ちを込め、大いに飲んで食べながら交流を深めるとともに、協会を発展させていきましょう」と挨拶。日ごろの活動や会員の勧誘には欠かせないホームページが未だ立ち上がっていないとして、早期の立ち上げと協力を呼びかけました。その後の歓談で参加者らは、ニュージーランド産のワインやオリオンビールを味わいながら、たっぷりのラムとアグーを堪能、最後はポールさん親子が石がまで焼いた特製ピザが振る舞われ、盛り上がりは最高潮に!おなかも心も充実した宴となりました。

会員の皆さんからの投稿

NZのSORAから「こんにちは」

沖縄県の県費留学生としての観光を学んだ留学生活も昨年末に終了しました。わずか一年間の留学でしたが、NZ観光の様々な側面を勉強することができました。さて今回は、そんな私が一年間過ごした町、ネルソンをご紹介したいと思います。 ネルソンは南島の北端にある人口4万6000人と、市の人口としてはNZ国内では9番目に多い、中規模の町です。歴史は古く、NZ南島では最初に移住が始まった場所と言われています。 そんなネルソンの代名詞は「サニーネルソン」。東西を大きな山々に囲まれていることなどから、ネルソンはNZ国内でも屈指の晴天率を誇っていて、比較的気温の低い南島の中でも、年間を通して温暖で、場所によってはちょっと沖縄に似たトロピカルな雰囲気を楽しむこともできます。
また、国内に14ある国立公園のうち、3つがネルソン周辺に集中していて、自然環境にも恵まれていることで有名です。熱帯性の海岸線を巡るエイベルタスマン国立公園でのシーカヤックは、世界的にも有名なシーカヤックフィールドですし、カフランギ国立公園とができます。
そんなネルソンですが、観光地としての認知度はまだまだ低いです。南島内でも圧倒的な人気を誇るクイーンズタウン周辺からは距離的に相当離れていることなどがその理由だと思われます。一方で、そんな名だたる観光地に負けない景観を有するネルソンで、多くの観光客に揉まれることなく、ゆったりとした時間を過ごす旅は最高の贅沢と言えます。
ネルソンだけでなく、NZにはまだまだ、そんなあまり知られていない個性豊かな美しい町があります。旅行中、通過するつもりで寄った町に、素敵な発見があったりもします。そんな街を巡るNZの旅、おすすめです!
以上でございます。よろしくです。また飲みに行きましょう!
ネルソン市全景では、太古の森から古代の化石まで、表情豊かな景観を楽しむトランピング(トレッキング)が人気です。また南にあるネルソンレイクス国立公園では、切り立つ山々と湖とのNZらしい壮大な景観を楽しむことが出来るほか、冬にはスキーも人気です。海から山まで、一年を通して、美しい景観や様々なアクティビティを楽しむことができるのが特徴です。
そしてネルソンと言えばアートの町。町のいたるとこに大小様々なギャラリーが点在していて、ふらりと立ち寄ることができます。中にはちょっと町から離れた、農場が広がる田舎にもポツンと素敵なギャラリーがあったりします。町の中心部もとても美しいですし、散歩道にもちょっとしたアートが飾ってあったりします。 そのほか、ネルソンやお隣のマルボロ地方は、ワインの生産地としても有名で、特にソーヴィニヨン・ブランは格別です。最近ではそうしたワイナリーを巡るワインツアーも人気です。ほとんどのワイナリーではテイスティングを楽しめますので、お気に入りの一本を探すことができます。?

そんなネルソンですが、観光地としての認知度はまだまだ低いです。南島内でも圧倒的な人気を誇るクイーンズタウン周辺からは距離的に相当離れていることなどがその理由だと思われます。一方で、そんな名だたる観光地に負けない景観を有するネルソンで、多くの観光客に揉まれることなく、ゆったりとした時間を過ごす旅は最高の贅沢と言えます。
ネルソンだけでなく、NZにはまだまだ、そんなあまり知られていない個性豊かな美しい町があります。旅行中、通過するつもりで寄った町に、素敵な発見があったりもします。そんな街を巡るNZの旅、おすすめです!(沖縄NZ会員 実近 良雄)

NZ航空ビジネスアドミニストレーター
堀切望代さん

大晦日、一人いつものカフェに座った。さあ何を書こうか。ニュージーランドと沖縄について何でもいいので会報に載せる原稿をとの依頼を受けたが、結局今日まで書けなかった。色々考えていると、意外だったことがあることに気が付いた。それは、ニュージーランドと沖縄の‘共通点‘。沖縄にいた頃は、ニュージーランドという国はもちろん知っていたが、「遠い国」という印象が強かった。
ニュージーランド航空に入社して4年。自分がその遠い国、ニュージーランドに関わる職に就くとは想像もしていなかった。共通点のひとつは、金城さんとの出会い。入社した当時からANZCOさんは知っていたが、まさか社長が沖縄県出身の方だと知り、とても驚いた。と同時に、不思議と急にニュージーランドが身近に感じた。内地(あえて内地と書きます)にいると、沖縄出身の人と会うと、それだけで仲良くなれる気がする。
おそらく沖縄県人が持つ、独特のフィーリングだと思う。金城さんのご活躍に純粋に自分も頑張ろうという気持ちにさせていただいた。共通点のふたつ目は、ポールさんとの出会い。
叔母と一緒に崎山酒造さんに行ったとき、ポールさんの新聞記事を見て、沖縄でニュージーランド人が活躍しているなんて信じられない!と衝撃を受けた。先日実際にお会いして、以前金城さんとお会いした時と同じ気持ちになった。でも今回は少し違う。今回は沖縄が身近に感じたのだ。きっと自分の中で、100%うちなーんちゅから、半分KIWIになっているのかもしれないと感じた。
2011年は、クライストチャーチ、東日本大震災があり、人と人との絆や命という言葉をよく耳にした。私個人としても、人と人との出会いがいかに大切で、いかに人生を豊かにしてくれるものか、命どぅ宝を改めて感じた年であった。明日から2012年。新しい年のスタートは、ワイン右手に、しまーを左手に、ニュージーランドと沖縄の架け橋としてできることを考えながら祝おうかな。(NZ航空ビジネスアドミニストレーター堀切望代)

特別寄稿 望年会に参加して…

先日は、『平成23年沖縄ニュージーランド協会 望年会』に参加させて頂き、大変ありがとうございました。金城会長にオーストラリア大使館のイベントでお声がけ頂き、図々しくも東京から参加いたしました、比嘉秀年でございます。今回のバーベキュー、とても素晴らしい会でした。アグーの丸焼きや、ラムの美味しいこと!本当にびっくりしました。やはり沖縄ですね、温暖な気候と、参加している人の心地よさで、楽しい時間を過ごさせて頂きました。 私は現在、東京の社団法人日・豪・ニュージーランド協会(通称:JANZ)という団体の事務局次長をさせて頂いております。この団体は、3国の人的、文化的交流と経済発展を図り、相互理解と友好、親善の促進を目的としており、昭和3年から続いている団体です。金城会長には、お肉の協賛やゴルフ会としてニュージーランド、オーストラリア杯色々ご協力頂いております。JANZでは来年、若いメンバーを中心に、新しい事業を始めていきます。参加してもらう団体から参加したい団体、そして新しい試みがどんどんできる団体へ、沖縄ニュージーランド協会様を見本としてがんばっていくつもりです。また次回もお誘い下さい。会のご盛会、益々のご発展を祈念致しております。今後とも宜しくお願い致します。(JANZ事務局長 比嘉秀年)